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離婚問題

養育費の新算定表とはどのようなものですか?

Q:実務で使用されている養育費・婚姻費用の簡易算定表というのは、どのような内容なのでしょうか。最近、算定表が新しくなるように聞きましたが、これまでとどのように異なるのでしょうか。

 

A:養育費・婚姻費用の簡易算定表とは、養育費や婚姻費用を取り決めるにあたって、その額をできるだけ簡易、迅速に算定できるようにして争いの早期解決を図るとともに、できるだけ合理的で客観的な基準を定めて公平な解決を可能にするものとして、実務で使用されている一覧表のことをいいます。

 

利用者は、子の年齢、数、夫婦の収入さえわかれば、ある程度の支払見込額を知ることができます。そして、この見込額をもとに、個々の家庭の事情を加味して、夫婦が話し合いにより金額を決めることになります。

 

算定表は、①夫婦それぞれの基礎収入、②生活費の配分割合、③算定式によって構成されています。

このうち、新しい算定表では、基礎収入の計算方法について、大きな変更がありました。これまでは、基礎収入の算定にあたり、総収入から住居費(家賃など)や保険料を控除していましたが、今後は、これら特別経費は控除されなくなりました(そのほか、生活費の配分割合などの点でも変更があります)。

 

結果として、新算定表に基づく支払額は、現在使用されている算定表の金額よりも高くなっています。今後、新算定表が実務に定着されていくにつれて、支払うべき養育費・婚姻費用は、今よりも高くなることが予想されます。

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