ご相談事例Case
交通事故を起こした運転者はどのような責任を負うのですか
交通事故を起こした運転者が負う責任は、民事上の責任、刑事上の責任、行政上の責任の3つに分けることができます。
■民事上の責任
「交通事故によって被害者が受けた損害を賠償しなければならない」というものです。 被害者が被った損害には、けがの治療費・通院費や自動車の修理代のほか、 慰謝料、会社を休んだため支給されなかった給料などが含まれます。 これらの損害を回復するために、被害者に賠償金を支払うことが民事上の責任です。
■刑事上の責任
交通ルールに違反して、相手にけがをさせてしまったという場合などに、 刑事罰が加えられるというものです。刑事罰には、罰金刑や懲役刑などがあります。
■行政処分
交通ルールに違反して事故を起こした場合に、運転免許が取消されたり、 一定の期間自動車を運転することが許されなくなるというものです。
これら3つの責任は、それぞれの目的が異なりますので、たとえば刑事手続で無罪になったからといって、 民事上の責任も負わないということには必ずしもなりません。
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